看護士さんたち
某病院から新人の看護士さんたちが身体的にも精神的にも疲れてきているのでヨーガレッスンでほぐしていただければと、イレギュラーな依頼をいただいた。
病院でのレッスンは初めてだが、先輩の看護士さんたちがてきぱきと会議室をなんとか片付けてスタジオにしてくれる。人数は全部で40人強である。なんと全員ヨーガ自体初めてだという。研修の一環ということもあり、みんな若いし、最初はキャピキャピクスクスで波立った雰囲気である。呼吸法を続けてゆっくり集中力を高めていく。驚くことにみんな身体がとてもこわばって硬い。筋肉も弱い。まっすぐに座れない。
「このなかで毎日一回お通じがない便秘の人はいますか?」とためしにたずねる。8割くらい。そのなかでも数人は一週間出ないこともザラなのでいつも薬のんで出してますと。健康を管理する病院に勤めている人でもこうなのか?
夜勤も日勤もランダムに続くから、身体が一定の周期でリズムをつくれないのだ。排便もそうだし、もちろん睡眠もうまくとれなくてつらいようだ。ああ本当にこういうひとたちにこそゆっくり自力でリラックスできるようになってもらいたいのに。「疲れたら内科で点滴してがんばります」という。なんといびつな。健康になるためのお手伝いをするお医者さんや看護士さんが辛い勤務で不健康だ。なんかうまくヨーガに触れてもらうチャンスをつくれないかと(まあそれでも最終的には本人がやる気があればだが)意外な事実にまたひとつ課題がふえた。
90分のレッスンのあと、研修の感想とともに先輩のスタッフがヨーガに関しても簡単なアンケートをとってみせてくれた。
「ふだん自分がピリピリしていることに気づきました」
「運動不足が少しましになりました」
「身体がかたいと心もかたくなる気がしました」などなど。
あんなたった90分だけしかできなくて申し訳ない気持ちになった。もっともっと外に連れ出して、お日様や木々のエネルギーをもらってほしいなあ。
ヨーガをやりたくてレッスンに自ら来てくれる人たちはもうすでに道をちゃんと自力で歩いているのである。でもまだそんなことが存在することもしらなくて辛く閉じこもっている人たちになんとか情報を発信したいなあとあらためて思った。
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