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2013年10月26日 (土)

バンフマウンテンフィルムフェスティバル 2013

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今年もバンフマウンテンフィルムフェスティバルに行ってきた。

カナダのバンフで毎年開かれるアウトドアフィルムの映画祭での最終受賞作のなかから抜粋された数本がワールドツアーで上映されるものである。

今年はわたしはプログラムAの6本を観たのだが。

バフバフのパウダーで滑るのがこんなに気持ちいいですよー的な、自己満足映像はまあどうでもいいとして、興味深かったのは「Highway Wilding」と「Flow Hunters」くらい。

その他は、やっぱりバックに大手企業のスポンサーがついた金のかかったものばかり。
ここ近年こういう風潮でだんだん面白くなくなってきたなあ。

「Highway Wilding」はカナディアンロッキーの広大なナショナルパークを分断するカナダのハイウェイ1号線があまりにも交通量が多く、野生動物が車にひかれる事故が頻発しているため、大規模なリサーチを行い、ハイウェイを渡るための大きなけもの道を人為的につくることになった。

最初は警戒心の強い野生動物たちはおそるおそるその道を通り始めたが、年々熊やオオカミなどの通行量は増加し、そしてもっとも警戒心の強い野生動物 グズリ(アライグマみたいな生き物)がついに分断されたナショナルパーク内をその通路を使って行き来するようになった。

どんな風にわたしたちは生き物たちと共存していけばいいのかを、再度考えさせられたいい作品。


もうひとつはたった9分の映像の「Flow Hunters」。

ニュージーランドの素晴らしいクリークをカヤックで下り、ホワイトウォーターの魅力を存分に伝えるものだが、まあこれもただの「こんなにすごいとこを下りましたよー!」というだけの映像なら別にどうでもいい。

今回、わたしが切実に感じ、響いたのはこれだ。

やはりヘリでアクセスしてまでクリークの激流を下るからには相当な実力のカヤッカーが集結しているわけである。

でもそんななかでも、事故はいつでも起こりうる。

一人のカヤッカーがアンダーカットの岩にスタックして、すさまじい水流と岩にカヤックごとロックされて全く動けなくなる。
仲間が必至でレスキューしようと試みるが、顔をやっと浮かしていたカヤッカーが力尽きて徐々に沈む。(カヤッカーは最後の力で水中で艇から脱出をこころみたのだろう)

あんな激流のなかでは、アンダーカットの岩にすいこまれるかもしれないし、もちろん洗濯機のようにまわり続けて出てこないこともしばしばある。
祈るように下流に駆けつけて待つ仲間。

そして、波間にカヤッカーの姿が見える。
彼は九死に一生を得て、レスキューされる。

仲間のつぶやきが流れる。

「自分たちは数々の激流を下り、まるで自然を制覇したみたいに思っていた。
でも、今回のことで思った。
大事な友人を亡くしてまで、挑戦するべきことなのかと。

この大いなる自然のなかでは、自分は蟻のようなものなんだ、そのものに畏敬の念をいだきつつ、懐に入らせていただくものなんだ」と。

この一言があったから、このフィルムは良かった。

わたしも常に感じ続けていることだからだ。

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