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2013年1月10日 (木)

バルド・トゥドル

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犬の散歩で歩く、近所の武庫川の河川敷でブルーシートをはって暮らしていたホームレスのおじさんが亡くなっていた。

静かに一人で暮らしていたおじさんを、しばらく見ないねと犬仲間で話していたのだが、テントのなかで、もう白骨化していたそうだ。

チベット仏教にはバルド・トゥドル(死者の書)という経典があって、仏教行者が死に臨む人の耳元で、死の直後から49日にわたってこの経典を読んできかせるのだ。

死はすべての終わりではなく、人は死ぬと「バルド」という別の状態にはいっていき、次の輪廻につながるか、または輪廻から解脱するか49日間の経験をとおして決まると考えられており、死後の世界が一日毎の時間経過でこの死者の書には書かれている。

死の前から読みはじめられた経典は、死者が荼毘にふされたのちも、死者が迷わずにいけるように49日のあいだ読み続けられるのだ。

バルド・トゥドルが語りかけるように、実は生も死もバルド(中有)で、どちらも一つのプロセス、つまり旅のようなものだと。

誰にも、バルド・トゥドルを読んでもらうことなく、静かに亡くなっていたホームレスのおじさんは、もう次の輪廻の旅に出られていることだろうが、よき旅になるように祈る。

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