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2011年3月 4日 (金)

大きな生き物とであうこと 

Sting_ray わたしは動物園や水族館が好きではないのだ。  

自分が同じように狭い檻に入れられて、残りの人生をそこで過ごすのかと思うと、どんなにいいエサをもらってもやりきれないからだ。                                  

街では人間はまるで自分たちが強い生き物のようにふるまっているけれど、フィールドに出たらわたしたちなんて小さなものだ。

数年前のこと、シーカヤックでメキシコのカリフォルニア湾のバハカリフォルニアに旅にでた。(このころはデジカメを持っていなくて、すべてポジフィルムで撮影しているので残念ながら写真なし)

自分の食料(と酒)などをすべて積み込んで、エスピリトゥサントスという島のまわりをゆっくりと旅した。

バハカリフォルニアというメキシコ湾の大きな半島は、海流のちょうど合流するとても豊かな海で、多くのプランクトンが魚を呼び、あしかやイルカ、くじらなど、生き物の気配の濃いすばらしいところである。

湾になっているから海も大きく荒れない。数日かけて、夜は島のビーチにテントをはってカヤックで湾をめぐる。

海は美しいブルーで、まるでわたしのカヤックは空中に浮いているように進んでいたある日のこと。                                                 なにかの気配を感じて、数メートル下の海を覗き込む。

カヤックの下をなにかたくさんの生き物が群れをなして、ゆったりと進んでいく。        

ひらひらと羽のように羽ばたいて泳ぐ美しい姿。

スティングレイの大群の移動にちょうど重なったのだ。                       羽を広げると2-3メートルくらいのおおきな生き物が数百匹、群れをなして、えんえんとカヤックの下を進んでゆく。

彼らは私がいるのをちゃんとわかっていて、私のカヤックを追い越したのち、水面をたたくようにはね始める。                                           群れはゆっくりとカヤックを追い越し、海の向こうへ消えていった。

壮観でその姿は神々しかった。

こんな大きな生き物に出会うと、人間という自分の小ささや無力さもわかり、それもまた心地よく、くじらやアシカ(水のなかで泳いでいると、むこうが好奇心から体当たりしてきて、わたしは跳ねとんだ)そしてこんなスティングレイなどに畏敬の念がわく。

街ではなかなかチャンスはないが、大きな生き物に出会うことは大切だ。

閉じ込めたものを見るのではなく、野生のものに出会うこと。

いつか水族館の魚たちが群れに帰れますように。                         くじらのような地球の海を旅する大きな生き物を、せまい水槽に閉じ込めてはだめだ。

個人的にパンダはとても好きだけど、あの子達も森に返してほしい。              野にあるものはそこにあるからいいのだ。

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コメント

私もそう思う。
いつか遇えるのならばおっきなクジラかUFOが見たい!雪山の次はクジラにさわることが夢。

投稿: まにゃみ | 2011年3月 4日 (金) 12時59分

まにゃみちゃん

UFOはなんか縁があったら見れそうな気がするな。(また夢の話やけど・・・この前、UFOだったのかな?「乗ってみる?」って不思議な光る人に言われる夢をみた)

クジラね、あれこそ恐竜の生き残りの素晴らしい生き物だよね。
クジラには逢えると思うよ。
自分の力で漕いで、いつかカヤックで会いに行こう。

投稿: MARI | 2011年3月 4日 (金) 14時09分

私もずっとそう思っています。
楽しいどころか悲しくなるので、
水族館も動物園も行きません。

その動物が見たいなら、
その動物が生活している場所まで
遠くてもお金がかかってもしんどくても
自分から行けばいい、と思ってしまいます。
難しいですけどねー

投稿: 店長 | 2011年3月 5日 (土) 11時27分

店長ちゃん

うん、そうそう、そうやってそのものたちに会いに行くところから出会いは始まっているんよね。

野生の生き物にあうことは感動の度合いがまったく違う。

動物保護なんやらっていう団体はいっぱいあるのに、動物園や水族館ってなくならないね。

投稿: MARI | 2011年3月 5日 (土) 22時05分

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