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2010年4月13日 (火)

たとえゆっくりでも

Nec_1279「はじめますよー」
と、声をかけてからヨーガを開始するまで5分くらいかかる。
部屋のはしっこからゆっくり杖をついたり、壁をつたい歩きして自力で集まるまでに時間がかかるのだ。
手伝わずに一緒に横を歩く。
自分の足で歩いて集まるところから、もうヨーガが始まっているからだ。

運動型のデイサービスにヨーガを届け始めて一ヶ月になる。
みんなレベルは様々だけど、介護認定を受けている人ばかりなので、まずはその日の参加者の身体の様子を担当者とチェックすることから始める。

脊椎間狭窄と頚椎狭窄、メニエル病、胃を手術で全摘、腰椎圧迫骨折のよる下肢のしびれ、アルツハイマー症候群などなど、カルテを読んでいるとつらそうな症状がえんえんと・・・。
そしてもちろん一人ひとり症状もまちまちなわけだ。
それでも、一様にいえるのはみんな病気や怪我とともに歩く人たちなので、健康のありがたさをとてもよくわかっているということ。

健常者のクラスに行くと、みんな「ここが痛くて」とか「ここが不調で」といった愁訴が多いのだが、このデイサービスの参加者の方はほとんど痛いとか辛いと口にしない。
きっと本当はいつも痛かったり不調を感じているのだろうが。
愁訴のかわりに終了後に「アー気持ちよかった、胸もすーっとした」とひと言。
ここに来ない日は、こたつで丸くなっているのだ。

初回から参加のマダムが今日は杖をついていない。
「あれ?杖忘れてきた?」と言って一緒に歩くと、なんとなく歩けそうだから室内は杖使わないようにしてみると。
私が望んでいるのはこのマダムのように、身体の症状が改善することだけではなくて、心の向きというか、要介護者の気持ちが少しづつ前向きにかわっていくこと。

みんなとしゃべるだけでも、一緒にうーんと伸びをするだけでも身体も心もかわる。
とても難しいことだけれど、近くの公園にみんなを連れ出して、おひさまのしたでヨーガや昼寝が出来たらなあと思うこのごろである。

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