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2010年4月 9日 (金)

壮絶

Eiger1024額が痛い。

私は交感神経があまりにも活発になって緊張すると、額周りが痛くなる。

「アイガー北壁」を観た。
非常に素晴らしい出来の映画で、多くの過去の山を扱った映画のような(岩から岩へぴょーんと飛び移るリポ○タンAのCMのような)過度な演出がない。
実際の登攀の様子がきちんと再現されている。
よくこんな状況でカメラワークが出来たなあという壮絶な実写である。
過剰でも過小でもない現実の登攀。
当時の、国威の高揚のために未踏の壁へ一番乗りせねばならないというナショナリズムも、きちんと描かれていた。

壮絶な登攀シーンが続くので、自分が登っているわけでもないのだが身体中が緊張して、額が痛くなる。
リッジに立っているシーンでは自分の足もふるえていた。

数年前ヨセミテのキャンプ4で友人のカップルに会った。
日本で何度か一緒に登ったことがあり、お互いに「明日はどこ登るの?」とたずねた。
わたしたちは翌日がもう帰国予定日で、彼らはエルキャピタンの北面に初めて登るんですとキラキラした目で語った。
「ではどうか気をつけて、そして楽しんでね」と手をふって別れたのだが。
彼らが壁に入った翌日から天候は急変してストームになった。
私たちが滞在していたときは、暑くて日中は登れないほどのカラカラの晴れだったのに、大粒の雹が降り強風が吹き荒れた。
自力で壁から下降できるものは下りたが、ヨセミテのレスキューも近寄れない荒天だったそうだ。

結局、数日後彼らが壁のなかでよりそってビバーク中に凍死していたのをレスキュー隊が見つけた。
頂上まであと200メートルだった。
彼らのカメラには、楽しそうに登る最後の写真が残されていて、やりきれない。

生きて還らなければ。
いつも山や海やおおいなる大地のなかで遊ばせてもらうときはそう思う。
だけど、都会のアスファルトの上ではかなくなるよりは自分の愛した山ではかなくなるのは良かったのではないかと、彼らを思い出しながら考えてもしまう。

いろいろ考えることのあった非常にいい映画だった。
まだ少し額は痛いけれど。

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