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2009年3月21日 (土)

マクロードガンジ

Img_4540 Img_4527 P3220129 Img_4523 Img_4554 Img_4556チベット医学研究所のメン・ツィ・カン(TIBETAN MEDICAL ASTROGICAL INSTITUTE)を目指す。

チベット医学は独特の占星術とも深く関係していて、一人ひとりの生まれ時も健康に大きく関係していると考えられている。
この医学研究所では古来のやり方で診てもらえるそうなので、山道を歩いてメン・ツィ・カンに向かった。
ほとんどロウワーダラムサラまで40分くらいかけて下りたところだ。

ASTRO-DEPARTMENTに行って話しを聞くと、なんと3ヶ月待ちらしい。びっくりとともにがっかり。

「もしそれでも占星術を受けたいなら」と受付の先生が。
ここに生年月日など占いに必要な内容を全て書いてもらって、占星術の順番が来たらあなたにEメールを送ってあげます。
そのときにまだ気持ちが変わらず、占星術を望んでいたらその旨メールで返事をし、銀行経由で送金してくれたらその時点で占星術を行います。
結果は聞きにくる必要はありません。
手紙かメールで御伝えしますと。

とりあえずアドレスを書いてウェイティングリストに名前を書かせてもらった。

受付の先生に「どなたかこのあたりにチベット医学で体調のディスハーモニーなどを診てくださるお医者さんはいらっしゃいませんか?」と尋ねると、「ええ、ええいい女医さんがいますよ」とのこと。
この建物を出たところにTIBETAN CLINICと書いてあるセクションがあるからそこに行って、ドクターへの面会を申し込みなさい、でも17時までだから急いでねと。

夕方だからか待ち時間も少なく、すぐにドクターに診てもらうことになった。
「さてさて、どうしましたか?」と優しそうな女医さんがゆっくりときいてくれる。
「今どこが悪いというわけではないのですが、冬に身体が冷えやすく風邪をひきやすいみたいなんです」というと、手首を出してと言われる。
左手首をなんどか圧をかえながら時間をかけて脈診、つづいて右手首、もう一度左手首の脈診ののちに舌とまぶたの裏側を診てもらって終了。

「血の圧が健康な人より弱いね。ルン(風)をまとっているから、あなたは背中から風が入ってきやすい。それがあなたの身体を冷やしているね。
夏も冬もあたたかいものを飲みなさい。冷たい飲み物と酸っぱい食べ物、甘いものの採り過ぎはだめ。それからあなたはポテトはだめ。あと、手足のマッサージをもう少し時間をかけてやりなさい。
2ヶ月ぶんの薬を出すから、朝昼夜にきちんとすりばちで細かくして白湯で飲みなさい。
マッサージオイルも出しておくから薬局でもらって。」

ポテト・・・去年リシュケシュのアーユルヴェーダ医に診てもらったときも、「マリはノーポテト。絶対にだめ」と言われたが・・・
そうなんですか、脈でそんなことまでわかるんですか。
納得しながら薬局で丸薬とオイルをいただく。

研究所のミュージアムがとなりにあるので5ルピー払って入れてもらった。
チベット医学で使われているたくさんの高山の薬草や鉱物が一つ一つ見本と効能を書いて展示されていた。
インド古来のアーユルヴェーダがベースだが、使われるハーブが違う。
ヒマラヤの高山に生える植物はとても生命力が強い。
そしてトリカブトや鉱物など、分量を間違えると身体にとって有害なものを適切な分量を処方するのだ。

このメン・ツィ・カンには世界中からチベット医学を学びにきている人々が生活している。
まずはチベット語の習得、そしてチベット密教を学びその後に医学習得が始まる。
最低7年くらいかかるねと先生が言う。
それから臨床がやっと始まるから、時間はとってもかかるけどねと。
納得しました、素晴らしいです。
こういうお医者さんが存在してくれていることに感謝します。

以前関西でも有名な大きな総合病院に膝をみてもらいにいったことがあった。
クライミングの故障でいつもずっと不調和を感じているので、日常生活にはそれほど支障はないけれど、角度によって激痛があるのですと説明した。
(診てもらうまでに2時間待った)
レントゲンやMRIを撮り、「うーん、はっきりとはよくわからないなあ。痛み止め注射しようか。」というので、「痛み止めはいりません。今わたしの膝がどういう状況なのか、どのような努力をしたら緩和されていくのか教えてください」と尋ねた。
すると、「そんなことは専門家にきいてよ。フィットネスとかに行ったらトレーナーがいるでしょ。僕になにをして欲しいの?痛み止めくらいしかできないけど」と。
こらあかんわと思った。
というか専門科された西洋医学の限界をみたなという気がした。
痛みを押さえつける薬なら与えられるけど、原因はわからないんだ。
これが関西でも権威と言われている人の言葉なんだと、これまた逆の意味で納得したのだった。

病院の入り口に日本人の先生のお名前が彫ってある。
この病院を寄贈されたようだ。
こんなチベットのすばらしい文化がきちんと伝承されるこういう研究所の存在意義はとても大きい。
ダライラマ法王が着の身着のままで亡命されてから50年。
中国側の虐殺や暴力などをのりこえて、毎年少しずつ中国のチベット自治区から命をかけて民が亡命してくる。
今はチベットという国がないけれど、その文化圏の広がりはとても大きい。
どうかこの文化が伝承されていきますように。Nec_0916
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