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2009年3月23日 (月)

Pahalgam (パハルガム)村

Img_4664 Img_4598 Img_4601 Img_4615 Img_4665 P3230161 P3230156 P3230180 P3230173 P3230163アルトのなかで足を縮めて寒さで毛布にくるまりながらいくつかの峠をこえる。

ドライバーも眠らないように深夜にひらいているチャイ屋さんで時々停まって休憩。トイレなんて気の利いたものはないので夜の闇にまぎれてオープントイレ。
後ろからがぶっとこられそうで野犬が怖い。

頻繁に軍に車をとめさせられる。銃をむけられたまま何度かパスポートチェックがある。50メートルおきに2人ずつ兵が立っている。
そんなにやばいエリアなのか? 
暗闇で軍兵の目が光っている。帰ってからわかったことだけど、このあたりは山賊やゲリラが民間の車を襲うのでそれを警戒しているらしい。

サスペンションが壊れるんじゃないかというぐらい上下にがたがた揺れながら(シートベルトがあって嬉しいと初めて思った)うつらうつらしつつ高い峠を越えていく。

ジャンムーとカシミール間のテリトリーを分けるトンネルコントロールゲートが朝8時からしか開かないので、その手前でチャイを飲んで待つが、大きな野犬がたくさんほえながら走り回っているので怖くて外に出られない。
一目100人以上の軍兵がうろうろ。カシミールはインドパキスタン間の紛争で今も国境がかなりホットだけど、とにかく民間人より軍が多い。
トンネルを越えてカシミールに入ったところでまたセキュリティチェック。
車をとめていると外からばんばん窓ガラスをたたく人たちが。
窓ガラスになにかを押し付けて売りつけようとしている。どうもよく見るとサフラン。
サフランはこのあたりの産物らしく、日本でもほんの数枚の花びらでものすごく高価なんだけど、これをツーリストに売ろうとしているのだ。
私は全然興味がないので窓越しにいらんと手をふる。

トンネルを越えるとがらりと景色が変わり、軍兵の数は相変わらずだけど、見渡す限り美しい菜の花畑が続く。静かな田舎地帯に入ったようだ。
人々の洋服がトンネル前と全然違う。
カシミアで出来たながいコートのようなワンピース。
この地方の人々は例外なくこの服(Pharn ファルン)をユニフォームのように来ている。

10時ころようやくパハルガム村に入るが、村に入ったとたんバタバタとファルンを着た人たちがかけつけてきて車をゆすったりバンバンたたいたりしながら「ホテル、ホテル!ガイド、トレッキング!フォト!」 などと叫ぶ。
この時期はまだ雪解けしたところで観光客やヤトラ(ヒンドゥの巡礼)も来ないし、雪深い寒村だから仕事が全くないらしいのだ。
なんとか人々の群れを抜けて私たちの泊まるHimalayan Houseへ。
村のメインどおりからもかなりはずれた山の麓、川のほとりに山小屋があった。

13時間の移動から解き放たれてやっと新鮮な山の空気をすい、身体を伸ばした。
気温はかなり低いけれどお日さまがあるのでそれほど寒くない。
庭であたたかいカシミールティと朝ごはんをいただく。
ガイドのお父さんが「ゆっくり休む?薪で沸かしてお湯もすぐに出るようにしたあるよ。散歩に出るなら案内するし、自分の家だと思って自由にしたらいいから」と。
荷物をおろして、お天気もいいのでそのまま村を案内してもらうことにした。

お父さんはこの村のローカルの主なのでみんなが感じよく挨拶してくれる。
女の人も子供も興味深げによってくる。牛も馬もやぎも鶏も羊もなにもかも放し飼い。
村にはヒマラヤの溶け出しの豊かな水路がたくさんあり、みんな水をのんだり洗濯したり。
いい水のそばで暮らすというのはとても大きなテーマだ。
このあたりの人は顔つきがデリーあたりの人々とは全くことなり、中近東よりというか、ヨーロッパのにおいもする。

植林はいっさいない大きなヒマラヤ杉の森のなかをあるく。
この村で標高2500メートルくらいである。前方に見える雪山のむこうにシヴァ神のアイスリンガで有名な寺があるので、夏のヤトラシーズンには巡礼の列が出来るらしい。
今は雪と氷に閉ざされているのでまだ誰もいないけれど。
静かなシーズンに来てよかった。

午前中深い森歩き。お父さんはとてもきれいなわかりやすい英語でしゃべってくれるので色々聞きたかったことを質問しながら歩く。
「このあたりで危ない生き物って熊?」
「もちろん熊もだけど、タイガーがたくさんいるからね。飛び掛って人をすぐに襲うわけではないけれど、馬やポニーに荷物を積んでトレッキングキャンプをしているときは、一晩中火を絶やさないようにしないと馬たちは必ずやられるよ。タイガーやきつねやコンドルがすぐに食べてしまって4-5日できれいな骨になる。こんな風に」
ふとあたりをみると、そういえば結構大きな骨がごろごろ。
虎きちだけど、さすがになあ。

午前中で3時間、午後からまた3時間くらい歩いて足が疲れきったころ日が暮れてきたので山小屋に帰る。
ストーブの前でお茶を飲んでぼーっとしていると美味しいカレーやトラウトのフライ、スープなどをガイドの人たちが次々に作ってくれた。
薪をたいてお湯をわかし、あついシャワーを浴びて(外は氷点下である)、湯たんぽをもらって眠る。この湯たんぽのおかげで本当にぐっすり眠れた。P3230220 P3230219

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