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2008年8月18日 (月)

弓と禅とヨーガ

Photo お盆明け、早目についたスタジオの前でゆっくりしていると、ここのところ毎回欠かさずレッスンに参加してくれている男性の方がやってきた。

引退後はいい水のそばに住むために各地を放浪して湧き水を飲んでまわっているいう興味深い方だ。弓をやっているそうだ。

「どうしてこの年になってから弓を始めようと思ったのですか?」とたずねると、「仕事や日々の生活でどうも心や身体がざわついているときに出会った本に心をうたれ、どうしても弓の道に入ってみたくなったのです」と。弓と禅という本である。

弓の道とは、的を射るためにただ弓をひくという表面的なアスレティックなものとは全く異なるものなのだそうだ。ヨーガととてもつながるところがあるという。

余分な気持ちから手を離し、ただただ無心になる。少しでもうまく射ようとか、的をねらうとだめなんだそうだ。「笹の葉から雪が落ちるように矢をはなて」と師匠に言われるが、とてもとてもそんな風になれないのですと彼は静かに語ってくれた。

ヨーガのサマディーもまさにその境地、なにものにもゆれることのないいつも澄んだたおやかな心。静めようとふたをするのではなく、手を離すこと。なかなかこの生活のなかでそんな道を感じるのは難しいけれど、私は山や海や大地のなかではだんだん我がうすれて透明になっていくような気がするときがある。

ヨセミテの岩と大木の前で、ハワイ島の溶岩の上で、身体が透けて大地にかえるようなぼんやりしたビジョンがいつも頭によぎっていた。

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