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2008年8月21日 (木)

お金を投げるな

059 昨日買い物をしているときレジでお金を投げるようにばらまいて渡すオッサンを見た。レジの女性はなれているのか顔色を変えずに静かにお金をかき集めてレジに納めていた。

わたしも以前お金を投げるように渡されたことがある。勤めていたアウトドアショップで一回、本屋でも一回。

本屋で大学生くらいの女の子が小銭をちゃりんと机に投げつけたとき、つい「こら。」と口から言葉があふれ出た。「お金っていうもんはそんな風に投げるもんじゃないんよ。あんたがお金投げるからって私がこの本投げつけたらどう思う?びっくりするやろ。あんたの持ち物とわたしの持ち物を交換するのに投げるってなんや。失礼やろ。」というと、彼女は雷にうたれたように驚いて動かなくなり、「はい」といった。

言い出したらもうとまらない。

「どんなにきれいな服を着て化粧していても、あんたのふるまいは気の毒なくらい品がないわ。きれいな顔しているのにそれはすごい残念なことやわ。レジの人は自動販売機じゃないよ。人と人のやりとりなんよ。ものを渡すときは相手が受け取りやすいように、きちんとやりとりできるというのが気品でしょ。(彼女に買った本はCLASSY(気品)だった)」

「はい・・・わかりました。すみません。」と彼女は言って本をかかえて出て行った。

もう来ないだろうなあと彼女が出て行ってから思った。それから何ヶ月かたって、レジで本を袋に入れているとき「あのう」とお客さんが話しかけるので、顔をみたら彼女だった。

「覚えていますか?」

「ああ、ええと、うん覚えているよ。あの時は・・・」と私が口ごもると、「ありがとうございました。」と。

「あの時はなにをそんなに叱られているのかもよくわからずびっくりしたままだったんですけど、あれから家に帰ってお母さんに話したら、お母さんがありがたいって。私もそれからはお金をちゃんと置くようにしました。でもわざと投げてたんじゃなくてそういう癖だったみたいなんです。でももうやめました。」

そのときは私も自分の怒りから出た言葉だったのだが、彼女のこの言葉にそしてまたお店に来てくれたことにほっとした。彼女は伝わる相手だったということだろう。偶然そういう人でよかった。

全員に伝わるとは思わない。逆ギレする人も多いだろう。でもレジの人も一日にしゃべる数少ない人のひとりだし、その日に触れ合う縁があった人だからね。なにごとも一期一会だから。(びっくりするくらい愛想の悪いひともいるけどね)

あのオッサンは変わるチャンスはあるかなあ。

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