さよなら 赤塚さん
時代の何歩も先を歩く人だったと思う。
あの不条理で前衛的な笑いはほかにはなかったなあ。天才バカボンにはテレビで先に触れていたが、あの個性のきつい(こんなん出していいの?という)キャラクターがとても魅力的だった。能書きをたれようとか感動させようとかいう意思がないところがいい。
バカボンのパパがどうして植木屋さんになったか
レレレのおじさんがなぜいつも掃除しているのか(これは悲しい話だった)
この二つの作品がなんだか記憶に残っている。チャンスがあればもう一度みたいものだ。
テレビを見てから原作を読んだのだが、意外と原作は毒がきつくて「これは大人向きでもあるんやな」と改めて驚いた。
大人向きといえば、子供のころ読んで声をだして笑った数少ないコミックに「マカロニほうれんそう」というのがある。知っている人は少ないだろうなあ。これもバカボンとはまた少し異なるが展開のハチャメチャ度がすごい・・・でも不秩序という秩序がある微妙な作品である。こういう作品はただ絵がうまいだけのものとは違って、魂の切り売りだから作り手は読み手の何倍もの力がいるのだろう。作者の鴨川つばめさんはあるときふと唐突に主人公たちを船にのせて旅に出してしまう。「元気でなー」の言葉をのこして。これが最終回だった。
その後断筆してもう長い。でもわかる気がするのだ。枯渇するときはまたお水が湧いてくるまでまつのがいい。
さよなら赤塚さん、おかげさまで漫画が大好きになりました。
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