ヴィレッジ ヴァンガード
一度入ると一時間ぐらいすぐにたってしまうのがヴィレッジ ヴァンガードである。本やCDや雑貨などなどがところ狭しと並べられてある。本は作者別でも五十音別でもなくランダムに店員の思いつくカテゴリーで分けられており、なにかを探す本屋ではなくなにか面白そうなものに出会う本屋である。
ここで私が一番楽しみにしているのがポップである。お店の人が小さな紙にお勧めの言葉を書くあれだ。短い文章でどうやってその本をアピールして客の手にとらせるか。
ヴィレヴァンの心斎橋店で店内をブラブラしていたとき。梶井基次郎の「檸檬」にもポップがついていた。「立ち読みでもいいから、ほんの数ページのこのなかの 桜の樹の下には を読んでいってほしい。ふるえます。」と書いてあった。思わず手に取り改めてそこを開いて立ち読みする。短い小説だからすぐ読めてしまうが、感慨を新たにした。そしてやっぱりその文庫を買い求めた。
本当にこのポップを書いた人はふるえたのだ、この古い澄んだ力をもつ文章を読んで。そういうメッセージのこもったポップを見るのが実はとても楽しみなのだ。
ヴィレヴァンはもともとが名古屋エリアの小さな本屋だったと思うが、このところその人気で全国にどんどん支店が出来てきている。いろいろな町でヴィレヴァンを見つけるたびに必ず入ってみるのだが、実はポップ力は店によってまちまち。
昨日は心斎橋店ではないとある場所の支店に行ってみたのだが、ポップ力はうーんだった。「あんまり読まずに書いているなあ」というのが正直な感想。読んでいるのかもしれないけど、メッセージ力に欠ける。まあ本をおいている雑貨屋という感じだった。
心うたれるポップを探して(ついでに本を探して)、また次のヴィレヴァンを目指そうと思う。
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コメント
梶井基次郎にも手書きポップがついてましたか!
やっぱりあの話は心とらえるものがあるんですかねー。
ヴィレッジヴァンガードのファン結構いますねー。
私の友達も、私が促すまでお店を出ようとしません(^^;
投稿: つぼ | 2008年8月 4日 (月) 01時37分
そうなんだよー。檸檬に実に魅かれるポップがついていてね。家にもあったような気がしたけどカヴァーも変わっていたし思わず購入しちゃったよ。ポップってうだうだ長い文字が書いてあると読まないんだけど、短く人の心をとらえる文章という意味ではこれも表現力だなあと。ヴィレヴァンのサブカルコーナーで根本敬のTシャツを見つけてものすごく欲しかったんだけど、高価すぎてあきらめました。
投稿: MARI | 2008年8月 4日 (月) 07時45分