赤い水、黒い水
インドで一緒になったマナミちゃんは本の装丁や挿絵を描くアーティストだ。たくさんの絵本もこれまでに手がけているが(知らなかったけどうちの本屋にも並んでいた)、今回すばらしいなあと改めて感動したのが「赤い水、黒い水」作品社という本。
9.11のテロを引き金に始まったイラク戦争。なぜこんな時代になってまだ戦いをという想いを抱きながら、作家の鷺沢萌さんがかいた童話である。できるだけたくさんの人にメッセージがゆがむことなく伝えられるようにと、鷺沢さん本人が英語とハングルに訳して同じページに載せている。そして素敵な挿絵を描いているのがマナミちゃんだった。
挿絵はストーリーとともに進みながら、目に響き、やわらかく大きくイメージをふくらませてくれる。絵も言葉も力があるなあ。お二人の人となりがわかる作品だ。
赤い水は、とある国の農民がつくるおいしい葡萄酒で(これをワインと書かないところがまた好きだった。葡萄酒っていかにもおいしそうではないか)、忙しい王様はこの葡萄酒を眠る前に一杯飲むのがなにより楽しみだった・・・という語りから物語りは始まる。
チャンスがあればたくさんの人に手にとって見ていただきたい作品である。鷺沢萌さんのご冥福をお祈りしながら私もまたこの本をひらこうと思う。
| 固定リンク
「本」カテゴリの記事
この記事へのコメントは終了しました。


コメント
とてもステキな挿絵!!!
色合いがすごく好きです。
本屋さんで探してみますね。
投稿: aki@たいよう | 2008年6月20日 (金) 09時03分
そうなんよ。写真ではうまく表現できていないんだけど、文面と絵がとてもいい呼吸をしあっているんよ。本を手にとってみてほしいなあ。作家さんと描き手の気持ちが伝わってくるいい作品だよ。
投稿: MARI | 2008年6月20日 (金) 17時41分
真奈美さんのだぁ~。
早速、amazonで検索しよっ。
真奈美さんの雰囲気たっぷりでてる。
いい呼吸しあってる・・・
きっと読み手もそんな呼吸に同調しちゃいそ~
投稿: Orie | 2008年6月23日 (月) 00時28分
おりえちゃん!ぜひ見てほしいよ。マナミちゃんの柔らかさとか澄んだところがいい作品になっているよ。これは手元においておきたい本です。来年のマナミちゃんの蓮の絵の個展には一緒に行こう!
投稿: MARI | 2008年6月23日 (月) 08時25分