心に響くもの
昨日 本屋にやってきた幼児がふろくつきのキャラクターものの月刊誌を「買って買って」とわあわあ泣いている。お母さんは読み捨ての本ではなくてよい絵本を選びたいと困った顔で「だめ、その本なら買わないよ」というから、幼児はもっとおお泣きする。
それじゃ、いつものやつをやってみるか・・・と、「これ読んだことある?わたし今からこれ読んでみようっと」と本をちらりと見せてからつぶやいて、大きな声で「だるまちゃんは・・・」と読み始める。泣き声はちょっと小さくなってこちらをチラ見してるが、目が合うとまた泣き出すので無視して読み続ける。「雷ちゃんは・・・うわーすごい!」といって、本をパタンと閉じると近寄ってきて本を開こうとする。まだふてぶてしい態度。お母さんにむかって、「見てみてこの雷ちゃんの浮き輪!」とお母さんにだけ本を見せる。体にしがみついて見せろと騒ぐのでお母さんに渡して、一緒に声をあげて絵を見せながら読んでもらう。
児童文庫を自宅で開いてよみきかせをおこなっている方々にたくさん教わった。「ももたろう」でも「いっすんぼうし」でも私はかわいい絵の絵本を仕入れていたが、実は秋野ふくさんなどの日本画家の方が描かれた迫力のある少しこわいような絵のほうが、圧倒的に子供がひきつけられるのだそう。よい絵本が再版をかさねるのは文章にも絵にも理由があるのだ。店頭の本はお客さんが懐かしいからと取り寄せた本や、読み聞かせの先生に進められた本に徐々に差し替えていっている。問屋が送ってくる本がいい本とは限らないのだ。
店で一緒に声を出してお母さんと絵本を読むと、ほとんどの子供はそれを買って喜んでかえるが、次から「今日も読んで!」と一人でやってくるようになる。うんうん、うれしいよ。本は売れないしなかなか帰らないけどね。店頭には読む用と売る用がある。
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コメント
「ひつじ書房」を思い出すブログです。
きもちが
ほんわか温かくなりました。
大人になった今も心がすさんだら
「絵本」を開きます。
大人もこどもも感性は変わっていませんね。
おひさまの下にどんどん出て行こう!
投稿: mooトラ | 2008年5月 8日 (木) 17時45分
ひつじ書房すばらしいです。
行く度にいいなあと思います。
やはり何事もこだわりこそが大事だと心から思います。
今日帰ってきたらちょうど久保田くんが逆転ホームランを浴びたところでした。
ただでさえホームランの出やすいつまらん球場で最後にあまい球投げるとは・・・
ここのところ久保田劇場が続いてハラハラです。
投稿: MARI | 2008年5月 8日 (木) 23時25分
かこさとしさん ですね。
『とこちゃんはどこ』が大好きで、
母に読んでとしょっちゅうせがんでいました。
『からすのぱんやさん』や
『どろぼうがっこう』もよく読みました。
ホントに懐かしい!
いい本はずっとずっと受け継いでいきたいですね。
投稿: aki-ok | 2008年5月12日 (月) 10時16分
そうです。かこさとしさん。
からすのパンやさんの写真を載せようか迷ったんだけど好きなページの絵が(パンの一覧の)小さいので、あきらめました。
かこさんの本はいまだに大人気です。
いいもんはいいな。
投稿: MARI | 2008年5月12日 (月) 11時03分