2008年5月17日 (土)

中国の地震のこと

日に日に死者と行方不明者が増えていく。阪神大震災のときのようだ。中国なんて戸籍のない人もいっぱいいるし、実際の被災者はもっと増えるのだろう。こういう言い方は誤解を招くかもしれないけど、なくなった方はもう仕方ない、生きている方をなんとかしないと。

私は阪神大震災のとき西宮の自宅にいた。ベッドから身体がはずみあがるような突き上げとともに布団の上になにか重たいものがどすんどすんと落ちてきた。揺れは長く感じたがほんとうはどれぐらいだったんだろうか。重い布団をなんとか持ち上げたら、土壁が私の上に倒れてきていた。まだまだ揺れる余震のなか、家族に声をかけあってみんな(犬も)無事で怪我がないことを知る。うちのまわりは一晩のうちにすっかり変わって二階が落ちている家もあった。近所中で声を出してつぶれている家の人を確認したり瓦礫をよけたり。

震災のことは書き出したらきりがないが、感じたのは温度差。

うちは全壊したので、ちかくのおじの家に身のまわりのものだけ移して引っ越した。アルバムも本もピアノも持ち出せなかったけど、とりあえず家族が怪我がなく生きていたからなにもなくてもなんとかなると思った。一週間たって、とりあえず大阪の会社に出社して驚いたのは温度差だ。武庫川ひとつへだてた尼崎そして大阪は電気も水もガスも通っていて、ネオンもそのまま。みんな綺麗に化粧して仕事していた。わたしは風呂にももちろん入らずどろどろでとりあえず出社しているのに。

「ボランティア休暇をください」と総務部長のところへ話しにいった。でも「気持ちはわかるけどそういうシステムがないからだめ」と。「水やカセットガスはどんどん届けるからね」と。確かに若手の男の子たちが毎日毎日水や食料も届けてくれた。でもそんなことじゃないんです。人手がいるんです。こんな会社はあかんと思った。

私も大学の先生やたくさんの知り合いがなくなったけど、なくなった方のことは嘆いている暇がなかった。生きているけど、このままでは弱っていく人たちをなんとかしないと。仮設住宅ができるまで、避難所とそこでの生活をなんとかしないとだめだ。テントやタープが出来るだけたくさん必要だ。中国のダメージは阪神大震災の何倍にもいたると思われる。日本のアウトドアメーカーからもぜひテントや今必要なものを協力してほしい。朝ヨガや外ヨガでいただいたドネーションはこちらに送らせてもらいます。とりあえず今私に出来ることで動くつもりです。

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2008年5月16日 (金)

ときはなたれるということ

Img_2213 Img_2279  朝のヨーガが始まる前にお年寄りのマダムがゴソゴソしている。「何をなさっているのですか?」とたずねると、「ブラはずしてる!」と。ヨーガをするときはブラをはずすととても気持ちよく動けるからと。もう一人は「ガードルぬいでくる」ってトイレに走っていかれた。そうですよねえ、ホントよくご存知で。気持ちいいんですよ、なんの拘束具もなく動くことが。身体も心も。

私も動きを拘束するものがきらい。極力腕時計もアクセサリー関係も身につけない。以前南の海で水着を脱いで泳いだらものすごく気持ちよかった。これはやめられない自由感だなと思った。

私はマネできなかったけど、クライマーの友人(男)が西宮市のとある岩遊びエリアで早朝ボルダリングしているとき、身に着けているものをすっかり脱いでチョークバックひとつとクライミングシューズだけで登り「これがほんとのフリークライミングや!」と。局部を岩で摺ってだいぶ痛かったらしいけど、ものすごい自由感だと。いやあ快感でしょう、そりゃあ。

ハワイ島のコミューンでは全裸で暮らしている人がたくさんいたし、気候が許すならほんとうに最高の幸せだよなあと思う。ヨガウェア専門店で高価なウェアを買い、高価なスタジオで高価なマットをしいてヨーガするより、わたしは(公序良俗的に問題がない限り)外でぱんいちでヨーガをすることを好む。いつかみんなでゲリラ的にフリーヨーガを。

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2008年5月15日 (木)

余分な力

Nec_0148 Nec_0007 九条のディープな町を抜ける途中、倒産して店じまいをしたとある店舗のシャッター一面に店主の紙ブログが。ポスター何枚分にも店主の思う事がつづられていた。写真も貼ってあるし、迫力のある紙ブログ。思わず立ち止まって読む。そそりました。

さて、ミューラシアは今回少人数だったので調気法と目の浄化、バランスと起立筋の調整を時間をかけて行う。身体が硬い柔らかいに関係なく余分な力が入っていないことがヨーガのアサナの基本だ。どんなに美しいポーズが出来ていても筋肉が緊張しきっているのではだめ。ポーズをしていても身体のなかは伸び伸びとリラックスして流れ続けていなければ。身体も心もいろんなものを手放すといいのかもしれない。

うまくやろうとか綺麗なポーズをとってみようとか考えず、自分の気持ちがいいところまで動くことに徹しているお年寄りチームは実に心地よく動いている。それで「なんも上手なポーズ出来なかったけど、気持ちよかったわあ」と言って帰っていく。人と比べない。自分の満足ずるところを知るだよなあ。私もまだまだ出来ていないが。

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2008年5月14日 (水)

港のイベントふたつ

341 267 夏至のキャンドルナイト

大阪港駅から歩いて少しのところでカフェをやっている友人から面白そうなイベントおしらせをもらった。6月21日の夏至の夜にキャンドルナイトをやるらしい。一年で一番昼間の長い日に、自主的に電気を消してろうそくで過ごそうというものだ。家の電気を消して、ビンを持って「築港赤レンガ倉庫横の駐車場」に集合するだけだ。

このキャンドルナイトに向けて、築港エリアのいろんな場所で6月1日から20日まで築光キャンドルウィークイベントが催される。「テルミンキャンドルライブ」や「キャンドルバス(築港温泉ろうそくの光だけで営業)」などなど好奇心をそそるものがいっぱい。友人のお店ハaハaハaさんでは2日から7日まで18時から21時までのキャンドルだけでの「くいだおれははは」イベントの予定。おうちにキャンドルを立てられるようなガラス瓶があるかたはお店にもっていけば、くじ付きキャンドルがもらえます。

写真は実はキャンドルナイトのものではなくて、Aratiというヒンドゥの宗教儀式。ガンジス川に毎晩火をながす聖なる儀式である。ろうそくじゃないんだけど、火つながりで・・・。

早朝ヨーガ

これはわたしがやろうと言い出したもの。6月1日日曜日朝6時半から8時くらいまで外でヨーガをやっておひさまのエネルギーをもらいます。大阪港駅から歩いて10分弱、中央突堤の広々したボードウォークでヨーガをします。終わった後、ハaハaハaさんのご好意でお店はお休みの日だけど、朝ごはんとお茶をいただけます。玄米とお野菜たっぷりの朝ごはんは実費精算です。

キャンドルナイトも早朝ヨーガも雨なら中止。またの機会に。

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2008年5月13日 (火)

何事も相性

059 118 人と人はもちろん、まわりを取り囲むすべてのものとの相性はやっぱりある。心地のいい音楽や土地があるように、この人と一緒にいるのは心地いいなあという人がいる。

ヨーガの末端にたずさわっていて思うことがある。先生との相性である。レッスンの内容がよくても心に響かないこともあるし、ただ声をきいていてリラックスすることもあるのだ。

同じようにまぶたを閉じて調気の説明をしていて、みんなを眺めているとよくわかる。私の言葉になんとなく同調してくれて、身体をリリースしてくれる人はゆるみが早く呼吸がとても深い。逆になんとなくブロックのある人は、やはり身体がこわばってあまり呼吸のリズムが感じられない。どちらが悪いのではなく相性なのだ。

以前ある呼吸法のクラスをとったとき、内容は面白いんだけどとにかくその先生の高いキンキン声にぐったりと疲れて消耗してしまったことがあった。(HPとMPがゼロになった)

相性も縁のうち。その人と会うこともその土地に行くこともまあ意味があるんだと思う。

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2008年5月12日 (月)

いちごと2時40分さん

Nec_0001 いちご

毎週本を配達に行く家に、小さな植木鉢に植えられたいちごがあり、それが以前から気になっていた。週に一回いくたびに小さな緑色の実をつけてだんだん大きくなっていくのを見るのが楽しみで。配達先の老夫婦に少し大きくなりましたねとか赤くなってきましたねとか、いつもいちごのことを話していた。ある日よく熟れておいしそうないちごに団子虫が穴をあけて幸せそうに食べているのを発見。こら!って思ったけど、人間だと一口だけどこの子たちには幸せなサイズだと考え直してあきらめていた。

連休で配達を休み二週間ぶりに伺うと、今日はものすごく綺麗な食べごろのいちごが!おばあさんに「いちごが今ほんとうに最高のときです!写真に撮らせてください」というと、「おじいさんとあんたが来たら摘ませてあげようとおいておいたんよ」と庭につれていかれた。そしておばあさんとひとつずつ摘んだ。今の今までお日さまを浴びていたいちごは本当に甘いいい香りで。水にさらして甘いいちごを大事にいただいた。

2時40分さん

毎日2時40分きっかりにくる客がいる。本当に時報のようにやってくる。そして本は買わないけど決まったルートで決まった本を手にとってぐるぐるまわって帰っていく。まず店の外の棚にある週刊誌、それから店のなかに入り鉄道ピクトリアルと鉄道ジャーナルを5分くらい、男子コミックを何冊かパラパラ、女子コミックにうつり絶対「僕は妹に恋をする」をひらく。それから遠慮がちにほんのちょっとしかないエロエロコーナーで遠目に写真をしばらく眺め、最後に「トミカのはしれ鉄道シール図鑑」をひらいてシールをカリカリ。

目があうと急いで本を閉じる。今日はあまりにも長いので本屋のオーナーのお母さんが2時40分さんの肩をトンとたたいたところ、「読んでいません!読んでいません!」といいながら小走りに店を走ってでて行った。30歳くらいでしょうか、2時40分さん。でも間違いなく明日もやってくると思う。

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2008年5月11日 (日)

駆けまわる

Nec_0144 Nec_0131 土曜日に久しぶりにクライミングジムで遅くまで遊び、ビールもっても手が震てしまうので、手を使わない里山歩きにいくことにした。午前中は少し小雨がぱらついていたけどだんだん晴れてきた。

実家の犬をつれて、能勢の低山を藪をかきわけて入っていく。雑木林のしっとりしたいい山である。うちの柴犬は普段はちかくの公園しか連れていかないけど、初めての山に大喜びで、泥の斜面を駆けあがり走り回る。

人間は目の高さにあるブッシュやくもの巣をかきわけながらだから大変で、四足には追いつけない。猪が砂あびしたあとや、森を吹き抜ける風や木の葉に何でも反応して楽しそうである。頂上で犬にはおやつを私たちはお茶を沸かしてお昼ご飯にする。ふと見ると日なたでうとうと眠っている。子犬だからなあ・・・オンかオフしかない。

くだりは登りよりも早いスピードで駆け下りた。ご機嫌のようだがよく見るとヤマダニがあちこちからこんにちわと顔を出している。最初は一匹ずつ取っていたが、結局家に連れて帰り人間ともどもお風呂に入った。

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2008年5月10日 (土)

不思議な縁

Img_3233 Img_3304  家に唯一ある電子器具のCDプレイヤーで、お母さんコレクションのCDを聴いていると(数枚しかないが)、あれっと思うものがあった。わたしが昔から大切にしていた、地球の上にいきるという本を書いたアリシア・ベイ・ローレルがジャケットを描いているCDがある。よく見ると歌もアリシアが歌っている。素朴なやさしい歌に空気が和むような感じがした。

お母さんに「私、この人の本すきなんよ。この人歌もうたうって知らなかったな。」っていうと、お母さんがものすごい笑顔になって「こっちに来て来て!」と彼女の部屋に手を引っ張られて入る。あれ?アリシアの描いた絵がいっぱい!部屋中に!

「私と彼女は本土で一緒に住んでいたの。今も彼女は本土とハワイ島を行き来しているけどここにも来るのよ」と。えーびっくり。でもそういえばアリシアも徹底してヒッピー生活を続けてコミューンを作った人だしなあ。まああり得るよなあ。でもこんなとこでつながっているとは。そして「アリシアはもうすぐ日本に行くって言っていたからチャンスがあったら会えるかもよ」と。

不思議な縁の余韻はまだ続いていて、ハワイ島から日本に帰りロミロミの先生のMさんに島の報告をしていると、「プレゼントがあるの」といって渡してもらったのが島で毎日聞いていたアリシアのCDだった。「あるお店に入ったらこのCDがかかっていて、なんだか涙がでてきて」購入してくれたのだそう。えーびっくり。なんかアリシアが呼んでくれているんかな。

そしてしばらくしてMさんが「アリシアが大阪で小さなライブイベントやりますよ」と。それではぜひとライブに行ったら、思ったより小柄なアリシアに会えた。

こんなことがあったんだよ、とハワイ島からの由来をアリシアに話すと「うわあ面白い!でもハワイってそんなことが起こるところなのよ」だって。小柄な彼女の体から力強くてやさしい歌が流れ出し、あっという間にライブは終わった。そこで伴奏のシタールというインドの楽器に始めて出会う。魂がもっていかれそうな音だった。そしてわたしの魂はこんどはインドに引っ張っていかれた。

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不思議な家

Img_3197_2 Img_3204 昨年ハワイ島に渡ったときのこと。一週間ヴァケーションハウスを借りることにした。ネットで調べていろいろ迷ったが、お天気がつねによいコースト添いではなく、毎日雨が降るプナという森のなかの家を選んだ。家の中は仕切ってあって、大家のおかあさんも二匹の犬とそこに住んでいる。

「はじめましてー」と訪れると二匹の犬と、ヒッピー上がりのアメリカ本土から移住したお母さん、チベットのタンカやシバ神の置物、ヒーリングストーンなど面白いものに迎えられる。テレビがないのはいいんだけど、びっくりすることに窓ガラスなし。全部細かい網が張ってあるのだ。「森のエネルギーがいっぱいもらえるわよ」とお母さん。

まあ屋根つきキャンプみたいなもんか。バシャバシャ降るスコールのような雨で部屋のなかにも霧がたちこめている。洗濯物乾きません。まあ気温は高いからけっこう濡れたまま着て着干しして乾かしていた。でも夜は蛙やトッケーの大合唱で、ものすごい夜の森の気配。音の洪水で眠れないかと思っていたが、森の気配のなかで熟睡の日々だった。

シャワーはないんだけど、家の中に風呂桶というかジャグジーのようなものがある。「ジャグジーでのんびりしながら森が眺められるわよ」とお母さん。たしかに至福のときでした。家の中の湿度は500%を超えていたと思うけど。

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2008年5月 9日 (金)

遺産

Nec_0128 Nec_0129_2 学生時代の山岳部の顧問の先生に100冊を越す蔵書をいただいた。昭和40年代の岩と雪に始まって、何度もページを繰ってセピア色になったたくさんの山岳本。そして先生がともにあるいてきたウッドデッキの長いピッケルも。

世界の山々を歩いてこられた先生はここ近年名峰ではなく、低山の里山を愛して、低山趣味という本を自分で出版され歩き回っている。

どうしてこんな貴重な蔵書と生死をともにしたピッケルを・・・自分が歩いて来た歴史そのものなのにと先生に尋ねると、自分の家の本棚にあるより、山を歩くひとたちの目に触れるところにあるほうが価値があるから。先生はこの3月で長い教師生活を退職して、やっとゆっくり里山を歩けるようになったからと。

先生ありがとうございます。今はうちの本棚でおさまっているこの遺産は、必ず山を目指すひとたちの目にふれる場所におさめることにします。先生の奥様もおおらかな山の人。以前は険しい日本の沢を笑顔で登ってこられた憧れの人だ。奥様にコクワを漬けこんだコクワ酒をいただく。山でつんできたワラビやぜんまいもいただく。私は歩いていてもなかなか見つけられないのに。

とても大事な遺産を受け継いだ。

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